親子のかかわり

定期テスト後の声かけでやる気が変わる!? 結果より「過程」を重視する親の関わり方

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定期テスト後の声掛けでやる気が変わる!? 結果より「過程」を重視する親の関わり方

中学生の子どもが定期テストを終えて結果を持ち帰ってきたとき、つい「どうしてこんな点数なの?」と声をかけてしまっていないでしょうか?

親としては心配だからこその一言でも、子どもにとっては「自分はダメなんだ」と感じ、次の勉強へのやる気を失う原因になることがあります。
定期テスト後に大切なのは、点数だけを見ることではなく、どこを頑張ったのか、次に何を変えるのかを一緒に確認することです。

今回は、テスト後に子どもとケンカになりにくく、次の勉強への意欲を引き出しやすい声かけについて、心理学の観点から解説していきます! 

テスト後に点数だけを見て怒るとケンカになる理由

ポココ!今回の定期テスト、この点数はどういうこと?あんなに「頑張る」って言ってたのに! 高いお金を出して塾に行かせてるのに、意味ないよ! 

うるさいなあ!自分だって落ち込んでるのに、点数だけ見て文句言わないでよ!もう勉強なんかしたくない! 

点数もそうだけど、家でスマホばっかり見てるから言ってるの! 

ちょっと待って!まずは二人とも落ち着いて。
テスト返却後のこの会話、実はいちばん子どものやる気を奪っちゃう「NGパターン」なんだ。 

ええっ、だって悪い点数を見たら、親として注意しなきゃって思うじゃない。 

その気持ちはすごくわかるよ。でも、中学生は心も成長している時期だから、「結果(点数)」だけで評価されることにすごく敏感なんだ。点数だけで怒られると、子どもは「自分の努力は全部ムダだった」と感じてしまう可能性もあるね。 

テスト結果だけに口出しするとやる気が下がる理由

じゃあ、親はどう関わればいいの?放っておくわけにもいかないし…。 

勉強へのモチベーションを引き出すには、人間の心理を理解することが大切なんだ。アメリカのある研究を見てみよう!

【研究結果1】自己決定理論

人が内発的なやる気(自ら進んでやりたいと思う気持ち)を維持するには、「自律性(自分で決めたという感覚)」と「関係性(信頼できる人と繋がっている感覚)」が不可欠である。

親がテストの「点数(結果)」にばかり口を出して勉強を強制すると、子どもは「親にコントロールされている」と感じてしまい、この「自律性」が大きく下がってしまうんだ。 

親のために勉強してるわけじゃないのに、毎回点数のことばかり言われるともっとやる気がなくなるんだよね…。 


さらに、目標設定の仕方についても重要な研究があるよ。 

【研究結果2】目標設定理論

つまり、「次のテストで〇点取りなさい!」と親が結果を押し付けるのではなく、親子間で「目標を共有」し、結果ではなく「過程(プロセス)」に注目してフィードバックすることが、科学的にも正しい関わり方なんだ。 

テスト後に親子で確認したい3つのステップ

なるほど…。じゃあ、具体的にどんな風に声掛けを変えればいいの?

ポイントは「テストの前後」で親のスタンスを変えることだよ。次の3つのステップを試してみて。 

① テキストやノートの「やった形跡」を一緒に見る

テストが返ってきたら、点数を見る前に「どんな風に勉強したの?」と、使っていたノートや教材を一緒に見てみましょう。
「ここ、何回も繰り返し書いて頑張ったね」と、まずは取り組んだ過程(プロセス)を認めます
これによって、子どもは親との「関係性(安心感)」を得られるのです。 

② 次の「目標」を子ども自身に決めさせる

「今回はここが悔しかったね。次はどうしたい?」と問いかけて、子ども自身に次の目標を決めさせましょう。
「1日30分は家庭学習をする」「計算問題は毎日解く」など、点数ではなく行動の目標にするのがコツです。これで「自律性」が満たされます。

③ 親子は「伴走者」として目標を共有する

目標が決まったら、親は「じゃあ、お母さん(お父さん)はどうサポートすればいい?」と聞いてあげましょう。
「疲れた時は声をかけて」とか「スマホを預かってて」など、親子間で目標達成のためのルールを共有してみてください。

それなら、「一緒に頑張ってる」って感じがして、やる気が出そう! 

ポココ

そっか。点数でジャッジする裁判官じゃなくて、一緒にゴールを目指すマラソンの伴走者になればいいんだね。 

まとめ:定期テスト後は結果より過程を見て声をかけよう

中学生の家庭学習は、どんな教材を使うか以前に、「親がどう関わるか」で効果が大きく変わります。 

結果(点数)ばかりに目を向けてしまうと、子どもはプレッシャーを感じ、勉強そのものが嫌いになってしまいます。大切なのは、親子で目標を共有し、日々の「頑張った過程」をしっかり見てあげること。 

次の定期テストの後は、「何点だった?」と聞く前に、「今回は、どこが一番頑張れた?」と声をかけてみてください。その小さなコミュニケーションの変化が、子どもの大きなやる気を引き出す第一歩になるはずです! 

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FAQ

定期テスト後に点数が悪かったとき、親はまず何と声をかければいいですか?

まずは点数を責めるのではなく、「今回、どこを一番頑張った?」と、取り組んだ過程に目を向ける声かけがおすすめです。結果だけでなく努力した部分を認めることで、子どもが次の勉強に向かいやすくなります。

テスト結果だけを見て怒ると、なぜやる気が下がるのですか?

点数だけで評価されると、子どもは「自分の努力は全部ムダだった」と感じてしまう可能性があります。また、親にコントロールされていると感じると、自分で決めて取り組む感覚が下がり、勉強への意欲も下がりやすくなります。

テスト後に親が確認するとよいことは何ですか?

点数を見る前に、使っていたテキストやノートを一緒に見ながら、どのように勉強したのかを確認してみましょう。「ここ、何回も繰り返し書いて頑張ったね」と、取り組んだ過程を認めることが大切です。

次のテストに向けた目標は、親が決めてもいいですか?

目標は、親が一方的に決めるのではなく、子ども自身に決めさせることが大切です。「今回はここが悔しかったね。次はどうしたい?」と声をかけ、点数ではなく行動の目標にすると、子どもが前向きに取り組みやすくなります。

親はテスト後、どのように子どもをサポートすればいいですか?

親は点数でジャッジするのではなく、一緒に目標を目指す伴走者として関わることが大切です。「疲れた時は声をかけて」「スマホを預かって」など、目標達成のために親ができるサポートを子どもと一緒に決めてみましょう。

定期テスト後に次の勉強へつなげるにはどうすればよいですか?

点数だけを確認するのではなく、どこを頑張ったのか、次に何を変えるのかを一緒に整理することが大切です。親が一方的に目標を決めるのではなく、子ども自身が次の行動目標を決められるように声をかけると、前向きに取り組みやすくなります。


■ 研究・調査出典 

・Edward L. Deci / Richard M. Ryan (1985)  
『Intrinsic Motivation and Self-Determination in Human Behavior(人を伸ばす力―内発的動機づけの心理学)』 
・Edwin A. Locke (1968)  
『Toward a theory of task motivation and incentives (課題達成のモチベーションとインセンティブ(報酬)に関する理論)』 

記事監修者

記事監修者

上沼 真也

5,000名以上の中学生を指導した経験から、デジタルとアナログを掛け合わせた「自宅学習の最適解」を提唱。

ICT教育の専門家として中学生の学習の悩みに寄り添い、最短ルートで目標達成を支援する知見を発信します。