中学生がスマホばかりで勉強しないと、「このままで大丈夫かな」「何度言っても聞かない」と不安になることがあります。
特に中3になってもスマホばかりで勉強しない様子を見ると、「受験生なのにこのままで大丈夫?」と不安になる保護者の方も多いのではないでしょうか。
ただ、動画を見続けてしまう背景には、単なる意志の弱さだけではなく、スマートフォンや動画アプリの仕組みも関係しています。
この記事では、スマホや動画ばかりで勉強しない中学生への声かけと、家庭学習へつなげる工夫を紹介します。
皆さんも同じように悩んだことはありませんか?
叱ると反発され、かといって放っておくと2時間でも3時間でも動画を見続けてしまう…。
保護者はどう関わっていけばよいのでしょうか?
中学生がスマホや動画ばかり見てしまうのはなぜ?
お子さんが動画をやめられないのは、意志が弱いからではありません。
実は、スマートフォンの動画アプリには、次々と新しい情報や興味を引くコンテンツが表示される仕組みがあります。
こうした予測しにくい刺激や報酬には脳の「報酬系」も関わっており、「もう少し見たい」と視聴を続けやすくなることがあります。
スマホばかりで勉強しない中学生には、ルール作りと声かけが大切
ルール作りは子ども自身で。
まずは「ルール作り」ですが、親から一方的に「1日1時間まで!」と押し付けるのはNGです。
心理学の「自己決定理論(エドワード・デシら提唱)」でも、人は他人から強制されるより、自分で決めた目標の方が意欲が高まり、守りやすいと考えられています。
「夜ご飯の後はどう過ごす?」「何時までなら気持ちよく終われそう?」と、お子さん自身に考えさせて決定させるのがコツです。
アイ・メッセージとは?
子どもが約束を守らずにいつまでも動画を見ていたりすると、親はつい「(あなたは)なんで約束を守らないの!」「(あなたは)いつまで動画を見ているの!」と怒ってしまいがちです。
このように、相手(You)を主語にして責める伝え方を「ユー・メッセージ(You Message)」と呼びます。
「ユー・メッセージ」は相手に「攻撃された」と感じさせやすく、思春期の中学生は無意識に反発や自己防衛のスイッチを入れてしまいます。
そこで効果的なのが、自分(私=I)を主語にして感情を伝える「アイ・メッセージ(I Message)」です。
×【ユー・メッセージ】「(あなたは)いつまでスマホを触ってるの!」
○【アイ・メッセージ】「約束の時間を過ぎていると、(私は)心配になっちゃうな」
このように、「私」がどう感じているかを素直に伝えることで、子どもは「責められている」というプレッシャーを感じにくく、「お母さん(お父さん)を心配させてしまったな」と自らの行動を素直に振り返りやすくなります
動画視聴から家庭学習へつなげるアウトプットの工夫
関係性が少し和らいできたら、勉強において『アウトプット』の楽しさを実感させるステップへ進みましょう。
学習では、ただ見る・聞くだけでなく、自分で思い出したり、問題を解いたりすることが大切です。
学んだ内容を自分の言葉で説明したり、問題を解きながら思い出したりすることで、記憶の定着につながりやすくなります。
ご家庭では、対話の延長として以下のようなステップがおすすめです。
【動画を学習につなげる「アウトプット」のステップ】
- 動画の感想をアウトプットさせる
「さっきの動画、どんなところが面白かったの?」と聞き、自分の言葉で説明させる習慣をつけます。 - 学習もアウトプット中心にする
「ねえねえ、今日の社会で習ったこと、お母さんに一つクイズ出してくれない?」など、親子の会話の中でゲーム感覚の学習を取り入れます。 - 達成感を刺激する教材を活用する
学習による達成感や報酬感を得やすい仕組みを取り入れた自宅学習教材を活用するのも一つの手です。
まとめ:スマホを責めるより、家庭学習につながる流れを作ろう
中学生の時期は反抗期も重なり、親子のコミュニケーションが難しくなる時期でもあります。
親御さんだけが成績や素行で悩まずに、お子さんにアウトプットの習慣をつける自宅学習教材もうまく頼りながら、「話を聞いてくれた!」「問題が解けた!」という喜びを増やしてあげたいですね。
提供・運営:
スマホ時間を、家庭学習につながる時間に変えてみませんか?
FAQ
中学生がスマホや動画ばかり見て勉強しないのはなぜですか?
動画は短時間で多くの情報や刺激を得られるため、つい見続けてしまうことがあります。動画視聴そのものを否定するのではなく、学習時間とのバランスを考えることが大切です。
「勉強しなさい」と言うのは逆効果ですか?
必ずしも逆効果とは限りませんが、繰り返し強く言われることで反発が生まれる場合があります。一方的に指示するのではなく、子どもと一緒にルールを決めることがポイントです。
アイ・メッセージとは何ですか?
アイ・メッセージとは、「私はこう感じている」という形で気持ちを伝えるコミュニケーション方法です。相手を責める表現を避けながら、自分の思いを伝えやすくなります。
スマホばかりの中学生が家庭学習を続けるために、親ができることはありますか?
学習時間やスマホ利用のルールを子どもと一緒に決めることや、結果だけでなく取り組みを認める声掛けが大切です。
スマホや動画視聴と勉強を両立する方法はありますか?
動画を完全に禁止するのではなく、視聴時間のルールを決めたり、学習後の楽しみとして活用したりする方法があります。無理なく続けられる仕組みを作ることが重要です。
■ 研究・調査出典
・川島隆太(東北大学加齢医学研究所教授)ほか、仙台市教育委員会との合同研究プロジェクト(2018)
『スマホが学力を破壊する』
・Edward L. Deci / Richard M. Ryan(1985)
『Intrinsic Motivation and Self-Determination in Human Behavior
(人間の行動における内発的動機づけと自己決定)』
・Roediger, H. L. III & Karpicke, J. D.(2006)
“Test-Enhanced Learning: Taking Memory Tests Improves Long-Term Retention”






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