勉強法

【中1】夏休み明けテストの落とし穴!「最初は良かった」子が陥る点数ダウンの防止策

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✅ 今回の内容

○中1の「2回目のテスト」で平均点が急落する3つの理由
○長期休暇で起きる「学力テストの成績低下(学習損失)」の仕組み
○【テスト対策ロードマップ】点数ダウンを防ぐ「3週間前からの復習スケジュール」

最初のテストで80〜90点取れていた子ほど危ない?

ねえドスター、大変!もうすぐ夏休み明けのテストなのに、ポココが全然焦ってないの。『1学期の最初のテストは楽勝だったから、今回も直前にパラパラ教科書見れば余裕でしょ』なんて言ってて……。

だって本当だもん!最初のテストは授業を聞いてただけで90点取れたよ?夏休みにちょっと遊んで生活リズムが崩れたけど、テスト前に教科書をざっと読めば大丈夫だって!

うーん、ポココ、その油断はかなり危険かもしれないぞ……!

実は、私たちが長年学習塾を運営し、中学生の定期テスト結果や学習状況を見てきた中では、すべての生徒に当てはまるわけではないものの、中1の『2回目のテスト(夏休み明け実力テストや2学期中間テスト)』は1教科あたり約7〜10点、5教科合計で30〜50点近く平均点が下がるケースが非常に多く見られます。

えっ、5教科で50点近くも落ちることがあるの!?同じ中1のテストなのに、なんでそんなに差が出るの?

そこには『テストの難化』と『夏休み中の知識の抜け落ち』という二重の要因が影響していると考えられるんだ。今回は、なぜ2回目のテストで失速しやすいのか、そしてテストに向けてどうスケジュールを組んで巻き返せばいいのか、リアルな流れで解説していくよ!

中1が「2回目のテスト」で苦戦しやすい3つの理由

そんなに点数が下がるなんて嘘でしょ!?僕だけじゃなくてみんな下がるの?

私たちがこれまで学習塾で見てきた定期テストでも、1学期最初のテストは小学校の復習や基礎的な内容が中心となり、平均点が70〜75点前後に達することも珍しくありません。
しかし、2回目のテストになると、状況が一変する傾向にあるのです。

理由①:英語と数学の「難易度」が上がってくる

学校によって進度は異なりますが、たとえば
英語は「be動詞」「一般動詞」の基本から「代名詞」や「三人称単数」へ 
数学は「正負の数」から「文字と式」「方程式」へ
難易度が上がってきます。

理由②:1回目の成功体験による「油断」

「自分は大丈夫」という思い込みから、テスト勉強の取りかかりが遅れやすくなる傾向がある

理由③:夏休みを挟んだ「知識の抜け落ち」

夏休みの間に前の単元の復習をしておかないと、学習した内容が頭から抜けてしまい、秋以降の新しい単元が理解しにくくなってしまう 

確かに……!英語も数学も、難しそうな単元に入るんだね。そこに夏休みのダラダラが重なったら、みんな点数が下がるかも…

うわあ……単元を聞いたら夏休み前に習ったかどうかすら怪しく思えてきた。なんでこんなにすぐ忘れちゃうんだろう……。

夏休み中に起きる「知識の抜け落ち」のメカニズム

ポココ、自分を責める必要はないよ。夏休みのように長く勉強から離れると、以前できていたことを思い出しにくくなることは珍しくないんだ。実際、長期休暇と学習成果の関係を調べた研究もあるんだよ。

注目の教育学・心理学研究

Cooperらの「夏休みの学習損失」

海外の研究をまとめたCooperら(1996)のメタ分析では、長期休暇を挟むことで、学力テストの成績が平均して約1か月分相当低下する傾向が報告されています。特に影響が大きかったのが、数学の計算など、繰り返し使うことで維持される知識・技能でした。

※海外の長期休暇を対象とした研究であり、日本の中学生にそのまま当てはまる数値ではありませんが、長期間使わなかった知識や技能が抜けやすいことを考える参考になります。

そんなに影響が出ることがあるの!?だから休み明けのテストで急に解けなくなることがあるんだね。

そうなんだ。特に英語や数学のような『積み上げ教科』は、土台となる知識が抜けていると、その次の単元に手を付けにくくなることがあるんだよ。だからこそ、時期に応じた計画的な『抜け落ちの再起動』が必要になると考えられているんだ。

【テスト対策ロードマップ】点数ダウンを防ぐ「3週間前からの復習スケジュール」

知識が抜け落ちてるのはショックだけど……どういうスケジュールで勉強を進めればいいのかな?

直前になって焦って全教科を詰め込もうとしても間に合わないからね。時期ごとにやるべきことを整理して進めるのがポイントだよ。例えばこんなスケジュールで進めてみよう!

〈テスト3週間前〉英数の「基本問だけ」を解き直す 

  • 時間がかかる積み上げ教科(英語・数学)から早めに取りかかる。 
  • いきなりテスト範囲の問題をやろうとせず、前回テスト範囲の「まとめ問題」などから基本問だけをピックアップし、ノートに解くことで土台の記憶を再起動させる。 

〈テスト2週間前〉英数の今回のテスト範囲に入る 

  • 前回テストの基本問題を思い出したところで、今回のテスト範囲の復習に入る。 
  • 間違えた問題には付箋を貼り、解き直せる状態を作っておく。

〈テスト1週間前〉暗記教科の「書き出しアウトプット」&英数の解き直し 

  • 理科・社会・国語の重要用語を、見るだけでなく裏紙などに実際に「書いて」覚える学習を開始する。 
  • 2〜3週間前に解いた英数の「付箋がついた問題(間違えた問題)」をもう一度解き直し、定着させる。 

〈テスト前3日間〉学習の「抜け落ち確認」&暗記の最終チェック 

  • これまでやってきたワークやノートを見返し、記憶の抜け落ちがないか「解き直し&思い出そうとする学習」に集中する。 
  • 理科・社会・国語の重要用語や暗記項目を最後にもう一度チェックする。 
     

なるほど!英数はまず前回のテスト範囲の基本から思い出して、徐々に今回のテスト範囲の学習に移行するんだね。これなら基本を忘れていて勉強が進まない、という事態にならずに済みそうだね!

【まとめ】油断を捨て、計画的な「復習」を!

中1の2回目のテストは、誰にとっても大きなハードルになりやすい。でも、最初の油断に気づいて時期に応じた学習を実践できれば、乗り越えやすくなるはずだよ!

1回目の結果に満足せず、まずは英数の基本問題を解き直すスケジュール作りから一緒にサポートしてみるね!

ボクも前の単元の基本問題なら解きやすいから、テスト勉強を始められるかも!

その意気だぞ、ポココ!焦らず目の前の1問から手を動かしていこうね!

提供・運営:

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FAQ

中1の夏休み明けテストはなぜ難しくなるのですか?

中1の夏休み明け以降は、英語では三人称単数など、数学では文字と式や方程式など、1学期前半より複雑な内容に進む学校が増えます。また、夏休みを挟むことで以前学習した内容を思い出しにくくなることもあり、1回目のテストより苦戦しやすくなる場合があります。

中1の夏休み明けテスト対策はいつから始めればいいですか?

目安として、テストの3週間前頃から始めるのがおすすめです。まず英語・数学の前回テスト範囲の基本問題を解き直し、2週間前から今回のテスト範囲、1週間前から理科・社会・国語の暗記や英数の解き直しへ進めると、学習を整理しやすくなります。

最初の定期テストで高得点なら、2回目も大丈夫ですか?

最初のテストで高得点だった場合でも油断は禁物です。中1の1回目の定期テストは比較的基礎的な内容が中心になることがありますが、2回目以降は学習内容が難しくなります。前回の結果に関係なく、早めに基本事項を確認しておくことが大切です。

夏休みに忘れた内容はどう復習すればいいですか?

いきなり今回のテスト範囲だけを勉強するのではなく、まず前回のテスト範囲から基本問題を解き直してみましょう。解けなかった問題や思い出せなかった内容を確認してから新しい範囲に進むことで、英語や数学などの積み上げ教科を復習しやすくなります。


■ 研究・調査出典  
・Harris Cooper, et al. (1996)  
『The Effects of Summer Vacation on Achievement Test Scores: A Narrative and Meta-Analytic Review(学力テストの得点に対する夏休みの影響:記述的およびメタ分析的検討)』 

※定期テストの点数・平均点に関する記述は、当社が運営する学習塾での指導経験および定期テスト結果等をもとにした傾向です。学校・地域・生徒によって異なります。

記事監修者

記事監修者

上沼 真也

5,000名以上の中学生を指導した経験から、デジタルとアナログを掛け合わせた「自宅学習の最適解」を提唱。

ICT教育の専門家として中学生の学習の悩みに寄り添い、最短ルートで目標達成を支援する知見を発信します。