〈今回の内容〉
・中学生の最適な勉強時間が「時間」の長さで決まらない理由
・科学的にモチベーションが上がる「正しい目標設定」のコツ
・無理なく自学の習慣が身につく「1日30分・3つの課題」ルール
・親のイライラが減る!子どもの頑張りを確認する効果的な関わり方
中学生の勉強時間は「何時間」より「何をやるか」が大切
結論から言うと、中学生の家庭学習では「何時間やるか」だけでなく、「何を終わらせるか」を決めることが大切です。
アメリカの心理学者エドウィン・ロックとゲイリー・レイサムが提唱した「目標設定理論(Goal-setting theory)」という有名な理論があります。
これによると、「とにかくたくさん勉強する」「毎日2時間やる」といった曖昧で漠然とした目標よりも「今日は数学のワークを3ページ進める」といった具体的で明確な目標の方が、人のモチベーションと成果は高まると証明されています。
家庭学習はまず1日30分から|勉強を習慣化するコツ
やるべき課題を3つにするのがよいとはいえ、その課題が15分以内など、短い時間で終わってしまったらどうしたらよいのでしょう?
結局、勉強時間が足りなくなるのではないか、と不安になりますよね。
ロンドン大学のフィリッパ・ラリー(Phillippa Lally)らの研究によると、人間が新しい行動を『習慣』として身につけるまでには、平均で66日かかると言われています。
もちろん、テスト前や受験期には学習時間を増やす必要がある場合もあります。ただ、家庭学習の習慣がまだない段階では、いきなり長時間を目指すよりも、短い時間でも「毎日取り組む」流れを作ることが大切です。
短い時間でも毎日続けることで、勉強に対する抵抗感が減り、次第に「やらないと気持ち悪い」という状態(習慣化)になっていくのです。
まとめ 家庭でルールを決めて、努力の跡を見てあげよう
勉強時間の目安は、学年やテスト前かどうか、部活動の忙しさによっても変わります。だからこそ、まずは「何時間やるか」だけで決めるのではなく、今日やる課題を具体的に決めるところから、始めてみてください。
■ 研究・調査出典
・Edwin A. Locke/Gary P. Latham (1990) 『A Theory of Goal Setting & Task performance (目標設定とタスクパフォーマンスの理論) 』
・Phillippa Lallyほか (2009) 『How are habits formed: Modelling habit formation in the real world
(習慣はどのように形成されるか:現実世界における習慣形成のモデリング)』
FAQ
中学生の勉強時間は1日何時間がよいですか?
中学生の勉強時間は、学年や部活動、テスト前かどうかによって確保できる時間も変わります。大切なのは、何時間机に向かうかだけでなく、「今日は何を終わらせるか」を決めることです。家庭学習の習慣がない場合は、まず短い時間から始めるのがおすすめです。
中学生は1日30分の勉強でも意味がありますか?
はい、最初の一歩としては意味があります。いきなり長時間を目指すよりも、まずは1日30分など無理のない時間で、「今日はこれを終わらせよう」という課題を決めて、机に向かう習慣を作ることが大切です。
家庭学習のルールはどう決めればよいですか?
具体的な課題設定と、無理のない短時間の習慣化がカギとなります。まずは『1日30分・課題3つ』のルールを作るところから始めてみてください。
子どもが勉強を続けるために、親は何をすればよいですか?
親は、勉強時間を見るのではなく、子どもが取り組んだ跡を確認してあげることが大切です。アプリやテキスト、ノートなどを見て「今日もしっかり終わらせたね」と声をかけることで、子どもは見てもらえていると感じやすくなります。
【編集長より】
「1日30分・3つの課題」のルール作りに取り入れやすいのが、1単元10分でサクサク進むデジタル学習教材『どこでもスタディ』です。テキストに直接書き込むスタイルなので、親が「今日の努力の跡」をひと目で確認できるのも安心ポイント。



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