勉強法

吹奏楽部で勉強する時間がない!忙しい中学生が夏休みを乗り切るコツ

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中学生の夏休み|コンクールで忙しい吹奏楽部生が部活と勉強を両立するコツ

夏休みに入り、部活動がいよいよ本格化する時期。特に吹奏楽部では、夏のコンクールに向けて長時間の練習が続き、帰宅する頃には心も体もクタクタ……という中学生も多いのではないでしょうか。

「帰ってきても、机に向かう気配がない」
「宿題や2学期の勉強が進んでいなくて心配」

コンクールを頑張ってほしい気持ちがある一方で、勉強の遅れや受験への影響が気になる保護者の方も多いはずです。

そこで今回は、部活で忙しい中学生が無理なく家庭学習を続けるための工夫を、疲労や睡眠との関係も踏まえて紹介します。

部活でクタクタ……勉強まで手が回らないのはなぜ?

はぁ…。ポココ、夏休みに入ったっていうのに、毎日毎日部活ばっかりだね。宿題とか2学期の予習、全然手をつけてないみたいだけど大丈夫なの?

だって、吹奏楽部は夏のコンクール前が一年で一番忙しいんだよ!毎日のように1日練習だし、家に帰ったらクタクタ…。とてもじゃないけど勉強する気にならないよ〜。ご飯食べたらすぐ寝たいくらいだもん

やあ、エブリ、ポココ。中学生の夏休み、特に吹奏楽部や運動部の生徒を持つ家庭では、『部活と勉強の両立』は最大の悩みのタネだよね。

あ、博士!そうなんだよ。疲れているのは分かるけど、帰宅してからのスキマ時間に、せめて単語帳見るとか、少しくらいなら勉強できるんじゃないかって思っちゃうんだよ。

気持ちはわかるんだけど、それはポココが少し可哀想だよ。実は『部活の後に勉強しにくい』のは、やる気だけの問題ではなく、疲れが関係していることもあるんだ。

えっ!怠けてるわけじゃないの!?

なぜ部活後は勉強できない?体だけでなく頭も疲れている

部活の後に勉強できないのは、単にやる気や気合いが足りないからとは限らないんだ。長時間の練習が続くと、体だけでなく、集中力を保つことにも疲れが出やすくなるんだよ。

集中するだけでも疲れるの?

ドスター博士

そう。吹奏楽部の練習は、ただ楽器を吹いているだけじゃないよね。楽譜の細かい指示を読み、周りの音を聴きながら音程やリズムを合わせ、指揮者の動きにも注意を向ける。さらに、自分の音を調整し続ける必要もあるよね。

そうそう!ずっといろいろなことに気を配っているから、練習が終わると頭もクタクタになるの!

Abd-Elfattah氏らによる疲労に関する研究レビューでは、身体活動などによる疲労が、身体機能だけでなく認知機能にも影響を及ぼす可能性があることが示されています。
もちろん、疲れ方や影響の出方には個人差がありますが、疲れている状態から、宿題を選んで、教材を用意して、気持ちを勉強に切り替えるのは簡単ではありません。
特にコンクール前のように長時間の練習が続く時期は、まず疲れていることを理解してあげることが大切です。

怠けていると思って、つい『少しくらい勉強できるでしょ!』って言っちゃってたけど、体だけじゃなくて頭も疲れていたんだね。反省…。

夜が難しいなら、勉強時間を朝に移してみよう!

じゃあ、コンクールが終わるまで勉強は無理ってこと?さすがに全然勉強していないのも不安だなあ……

大丈夫!夜に勉強するのが難しいなら、部活へ行く前の朝に少し取り組む方法もあるよ!

睡眠と記憶に関する研究では、睡眠中に日中に得た情報が再び活性化され、海馬や大脳皮質などの連携によって、長期的な記憶へ整理・統合されていくと考えられています。

寝ている間にも、脳は学んだことを整理しているんだ!

そう。睡眠時間を削ってまで早起きする必要はないけれど、疲れ切った夜は避けて、朝の10分や15分を使ってみるのも一つの方法だよ。

忙しい朝の学習は、前日の準備がポイント!

朝の15分だけならできそう!でも、起きてから『今日は何を勉強しようかな?』って考えているうちに、時間がなくなるかも…。

いいところに気がついたね。短い時間を活用するには、『何をするか迷わないこと』が大切なんだ。前日の夜に取り組む内容を決めておいたり、学習する順番が分かりやすい教材を使ったりすると始めやすいよ。

なるほど。うちの子みたいに『勉強する時間がない』『忙しい』中学生は、夜は翌朝やることを決めるだけにして、実際の勉強は比較的疲れの少ない朝に回すのも、試してみたらいいね!

前の日に決めた分が終われば、『今日も何も勉強できなかった……』とはならないし、ちょっと安心できそう!

うんうん。短い時間でも、自分に合った形で続けることが大切だよ。コンクールも勉強も、無理のないペースで頑張ってね!

まとめ:部活で忙しい夏休みは、学習時間を工夫しよう

吹奏楽部のコンクール前など、長時間の練習が続く時期に帰宅後すぐ勉強できないのは、単なる怠けや、やる気不足とは限りません

吹奏楽部の練習では、楽譜を読み、周囲の音を聴き、指揮者の動きを見ながら、自分の演奏を調整し続けます。こうした活動が長時間続けば、体だけでなく、集中力や注意力にも疲れが出る可能性があります。

部活と勉強を無理なく両立するためのポイントは、次の3つです。

  • 帰宅後に疲れ切っている日は、無理に長時間勉強しようとせず、十分な睡眠を取る
  • 十分な睡眠を確保したうえで、朝の10分から15分を学習に使ってみる
  • 前日の夜に、翌朝取り組む内容をあらかじめ決めておく

睡眠には、日中に学んだことを記憶として定着させる働きがあります。睡眠中には記憶に関わる情報が再び活性化され、海馬や大脳皮質などの連携によって、長期的な記憶へ整理・統合されていくと考えられています。

もちろん、朝学習がすべての中学生に合うとは限りません。大切なのは、本人が比較的疲れていない時間を見つけ、無理なく続けられる方法を試すことです。

コンクール前は、勉強量を一気に増やすことよりも、「今日も少し取り組めた」と思える学習のリズムを保つことから始めてみましょう。

提供・運営:

部活で忙しい時期の家庭学習には、短い時間に区切って進められ、自分の予定に合わせて取り組める教材も選択肢の一つです。

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FAQ

部活で疲れて勉強できないのは、やる気がないからですか?

必ずしも、やる気不足や怠けが原因とは限りません。
長時間の部活動では、体を動かすだけでなく、周囲に注意を向けたり、状況を判断したり、集中を保ったりする必要があります。疲労に関する研究レビューでも、身体活動などによる疲労が、身体機能だけでなく認知機能にも影響を及ぼす可能性が整理されています。
疲れ方には個人差があるため、帰宅後すぐに勉強できない場合は、「やる気がない」と決めつけず、休息や学習時間の見直しを考えてみましょう。

部活で忙しい中学生は、朝に勉強した方がよいですか?

帰宅後に疲れて勉強できない場合は、朝の短い時間に取り組む方法もあります。
ただし、朝に勉強すれば必ず集中力が高まるとは限りません。睡眠時間を削って早起きすると、かえって集中しにくくなる可能性があります。
十分な睡眠を確保したうえで、朝の10分から15分を使い、本人に合うか試してみるのがおすすめです。

朝学習では、何を勉強すればよいですか?

朝になってから内容を考えるのではなく、前日の夜に取り組む内容を決めておくと始めやすくなります。
例えば、

  • 英単語を覚える
  • 前日の授業内容を復習する
  • 問題を数問解く
  • 短い授業動画を見る

など、短い時間で区切れる内容がおすすめです。
「何分勉強するか」だけでなく、「どこまで取り組むか」を具体的に決めておくことがポイントです。

夜は勉強せず、すぐ寝てもよいのでしょうか?

疲れが強い日は、無理に夜更かしして勉強するよりも、睡眠を優先した方がよい場合があります。
睡眠は体を休ませるだけでなく、日中に得た情報を記憶として定着させる過程にも関わっています。睡眠中には記憶に関連する情報の再活性化が起こり、海馬と大脳皮質の連携を通して長期記憶へ整理されていくと考えられています。
ただし、宿題の締め切りなどもあるため、本人の体調や予定に合わせて、朝・休日・部活のない日に学習時間を調整しましょう。


■研究・調査出典

・Abd-Elfattah, H. M., Abdelazeim, F. H., & Elshennawy, S.(2015)
“Physical and cognitive consequences of fatigue: A review”
Journal of Advanced Research, 6(3), 351–358.
DOI: 10.1016/j.jare.2015.01.011
・Brodt, S., Inostroza, M., Niethard, N., & Born, J.(2023)
“Sleep—A brain-state serving systems memory consolidation”
Neuron, 111(7), 1050–1075.
DOI: 10.1016/j.neuron.2023.03.005
・池谷裕二(2001)
『記憶力を強くする―最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方』講談社ブルーバックス

記事監修者

記事監修者

上沼 真也

5,000名以上の中学生を指導した経験から、デジタルとアナログを掛け合わせた「自宅学習の最適解」を提唱。

ICT教育の専門家として中学生の学習の悩みに寄り添い、最短ルートで目標達成を支援する知見を発信します。